[記者発表]−[平成10年度1月]−[22日11時資料配布] | 原子力安全対策課 |
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大飯発電所2号機の原子炉起動と調整運転開始について(第14回定期検査)(10−82) | ![]() |
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このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。
記 |
1. | 主要工事等 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2. |
蒸気発生器伝熱管の渦電流探傷検査結果 |
蒸気発生器伝熱管全数(13,528本)について、渦電流探傷検査を実施した結果、異常は認められなかった。 |
3. |
燃料集合体の検査結果 |
燃料集合体の外観検査を実施した結果、異常は認められなかった。 燃料集合体全数193体のうち、85体(うち72体が新燃料集合体で、新燃料は全て高燃焼度燃料集合体)を取り替えた。 |
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4. |
炉内温度計装用管台キャノピーシール部からの漏えい(図−8参照) |
定期検査開始後の8月30日、現場点検にて、原子炉容器上部ふたの炉内温度計装用管台1本下部キャノピーシール溶接部周囲にホウ酸の付着を確認され、調査の結果、9月3日、同溶接部で貫通割れ(外面約1.5mm、内面約3.5mm)が認められた。 原因は、建設当初のキャノピーシール溶接の熱影響と過去の定期検査時の補修溶接による熱影響が重なり合ったことにより、キャノピーシール内面から応力腐食割れが発生したものと推定された。 対策として、今定期検査で原子炉容器上部ふたの取替え工事を実施した。[平成10年9月3日、10月2日、11月16日発表済み] |
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5. |
B−余熱除去系配管ドレン弁取付部の割れ(図−9参照) |
定期検査中の11月30日、B−余熱除去ポンプ(停止中)の出口配管にあるドレン管台溶接部付近で僅かな1次冷却水漏れを確認し、調査の結果、12月1日、同溶接部で貫通割れ(外面約154mm、内面約27mm)が認められた。 原因は、前回定期検査に、当該ドレン管台部の改造工事を実施したことにより、余熱除去ポンプ運転に伴う流体振動と共振し、疲労割れが発生したものと推定された。 対策として、当該部および類似のA系統について、ドレン管台が余熱除去ポンプ運転に伴う流体振動と共振しないものに取り替えた。また、今後、ドレン管台等の振動解析について設計管理の基準を整備することとした。[平成10年12月1日、12月17日発表済み] |
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6. |
次回定期検査の予定 |
平成12年 冬頃 |
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1. | 概要 | ||||||||||||||
大飯発電所2号機の原子炉容器上部ふた取替工事は、平成10年8月29日からの第14回定期検査開始をもって開始した。 平成10年10月22日に旧上部ふたの搬出を行い、同日蒸気発生器保管庫へ搬入した。10月27日に新上部ふたを原子炉格納容器内へ搬入した。平成11年1月5日に原子炉容器へ新上部ふたを吊り降した後、ボルトの締め付け等を行って1月14日に組み立てを完了した。 また、原子炉容器上部ふた取替工事としての総被ばく線量当量は約0.2人・Sv(平成10年12月31日現在)であり、放射性廃棄物は旧原子炉容器上部ふたおよび制御棒駆動軸等、ドラム缶換算で約680本(平成10年12月31日現在)が発生し、それらをA、B−蒸気発生器保管庫および既設の廃棄物庫に保管した。 |
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2. |
原子炉容器上部ふた取替工事計画経緯 |
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3. |
原子炉容器上部ふた取替工事実施状況 |
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元の位置へ▲ |
図−1 | 大飯発電所2号機原子炉容器上部ふた取替工事工程表 |
図−2 | 原子炉容器上部ふたの技術的改善点 |