[記者発表][平成10年度2月]−[4日16時記者発表] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所の主変圧器用遮断器の損壊について(10−87)

 このことについて、核燃料サイクル開発機構から下記のとおり連絡を受けた。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉原型炉;定格出力16.5万kW)は、平成11年1月8日から第15回定期検査を行っているが、2月4日0時43分、送電線と主変圧器間に設置されている主変圧器用遮断器内に封入されている遮断用ガス(SF6:六フッ化イオウ)の圧力が低下したことを示す「52G SF6ガス圧力低」警報が発報し、続いて同時45分に「52G SF6ガス圧低低」の警報が発報した。
 現場確認を行ったところ、主変圧器用遮断器に封入されている遮断用ガスの圧力が、通常の約5kg/cm2から1.5kg/cm2まで低下していることが確認された。
 また、本日朝に現場を調査したところ、3台(A、B、C各相1台ずつ)ある主変圧器用遮断器のうちC相遮断器の主変圧器側で、遮断器内にある導体が遮断器の一部(ブッシング:碍子)から抜け出ていることが確認された。
 原因は現在調査中である。
 なお、定期検査中のため、所内電源は起動変圧器側から受電しており、当該遮断器を使用していないことから発電所への影響はない。また、周辺環境への放射能の影響もない。

C相遮断器の損壊状況図
所内電源系統概要図