高浜発電所の原子炉設置変更許可申請について（平成１０年５月１１日１５時）

　このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

　関西電力株式会社は、平成１０年２月２３日に安全協定に基づく事前了解願いを提出していた高浜発電所３号機および４号機のウラン・プルトニウム混合酸化物燃料装荷計画について、本日、通商産業省に対し原子炉設置変更許可申請を行った。
　今回の原子炉設置変更許可申請の概要は別紙のとおりである。なお、核燃料物質取扱設備の一部と使用済燃料貯蔵設備の共用化、使用済燃料の再処理委託先確認方法の一部変更についても併せて申請した。

（参考）

第１表

燃料集合体の設計値

項目

ウラン燃料

MOX燃料

１．	燃料材
	ペレット

	ウラン２３５濃度

	プルトニウム富化度
	集合体平均
	ペレット最大
	プルトニウム組成比
	ペレット初期密度

－

wt％

－

％

二酸化ウラン焼結ペレット

（一部ガドリニアを含む）

約４．１以下

（ガドリニア入り燃料は約２．６以下）　

－

理論密度の約９５

ウラン・プルトニウム

混合酸化物焼結ペレット

約０．２～約０．４

約４．１wt％濃縮ウラン相当以下^（＊）

約１３以下

原子炉級

同左

２．	燃料棒
	被覆材
	燃料棒外径
	被覆管厚さ
	燃料棒有効長さ

－

ジルカロイ－４

約９．５

約０．６

約３．７

同左

３．	燃料集合体
	配列
	燃料棒ピッチ
	燃料棒本数
	制御棒案内シンブル本数
	炉内計装用案内シンブル本数
	集合体最高燃焼度

－

本

MWd/t

１７×１７

約１３

２６４

２４

１

４８，０００

同左

４５，０００

（＊）	プルトニウムと混合するウランの反応度寄与も含む。原料のプルトニウムの核分裂性プルトニウム同位体割合が約６８wt％、プルトニウムと混合するウラン母材のウラン２３５濃度が約０．２wt％の場合には、燃料集合体平均プルトニウム富化度は約９wt％となる。

第１図	ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料集合体のプルトニウム富化度分布
第２図	高浜発電所全体配置図


		高浜発電所の原子炉設置変更許可申請について（１０－１１）

平成	１０年	２月	２３日	・・・・・・	関西電力株式会社は、県および高浜町に安全協定に基づく「事前了解願い」を提出。
平成	１０年	５月	８日	・・・・・・	県および高浜町は、国への手続きについて了承。
平成	１０年	５月	１１日	・・・・・・	関西電力株式会社は、国に原子炉設置変更許可を申請。