[記者発表][平成10年度6月]−[3日11時記者発表] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所の計画停止作業開始について(10−23)

 このことについて、動力炉・核燃料開発事業団から下記のとおり連絡を受けた。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉;定格出力16.5万kW)は、平成10年度の運転計画に基づき、6月5日から約1ヶ月の予定で計画停止作業を実施する。今回の計画停止では燃料集合体の取替えの他、亜鉛注入装置設置工事等を行う。

1. 主要作業
(1)

燃料集合体の取替

 燃料集合体224体のうち、40体を新燃料集合体と取替える予定である。取替える新燃料のうち6体は混合酸化物(MOX)燃料である。
(2) 機器・弁類の点検

 原子炉およびタ−ビン系機器・弁類の外観点検等を実施する。

(3)

亜鉛注入装置設置工事(図−1参照)

 作業員の被ばく低減を図るため、Co−60等の放射性不純物が機器・配管内表面に付着することを抑制する効果がある亜鉛を原子炉冷却水中に注入する装置を設置する。 
(4)

蓄積放射能調査(図−2参照)

 「ふげん」の廃止措置準備として、構造物に含まれる放射能量を詳細に評価するため、原子炉廻りに、中性子照射により放射化する金属箔を設置し、運転中の中性子束分布を測定するとともに、格納容器内のコンクリート壁のサンプリング調査を行う。 


2.

発電再開予定
 平成10年7月上旬