[記者発表][平成10年度10月]−[18日16時30分記者発表] 原子力安全対策課
美浜発電所3号機の出力降下について(10−56)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 美浜発電所3号機(加圧水型軽水炉;定格出力82.6万kW)は、定格出力で運転中の10月18日12時21分に「復水導電率注意」警報、12時32分に「蒸気発生器水質監視盤注意」警報が発信し、復水ポンプ出口のカチオン(陽イオン)導電率の指示値に上昇傾向が認められたため、水分析等を実施した結果、復水器内に海水の微少な漏れ込みが発生しているものと考えられた。
 このため、15時40分より出力降下を開始し、17時10分頃に約70%出力として、復水器伝熱管の点検・補修を実施する予定である。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はない。


図1 加圧水型軽水炉の概要図