[記者発表][平成10年度12月]−[1日16時記者発表] 原子力安全対策課
大飯発電所2号機の定期検査状況について(B-余熱除去系配管ドレン弁取付部の割れ)(10−70)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 大飯発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力117.5万kW)は、平成10年8月29日から第14回定期検査を実施しているが、11月30日11時25分頃、運転員の巡回点検において、原子炉補助建屋内の床面に少量の水溜まりが発見され、その上部にあるB−余熱除去ポンプ(停止中)の出口配管のドレン管台溶接部付近から、僅かな1次冷却水漏れが確認された。
 このためB−余熱除去ポンプ出口配管系統を隔離した後、配管内の水抜き作業を行い、漏えいを停止させた。

 漏えいしたドレン管台溶接部の周辺を非破壊検査にて詳細に調査した結果、管台溶接部から余熱除去系配管にかけて割れ(外表面長さ約120mm)が確認された。今後、当該損傷部を切り出し、試験施設にて詳細原因調査を実施する予定である。
 今回の事象による環境への放射能の影響はない。

(通商産業省によるINESの暫定評価尺度)

基準1 基準2 基準3 評価レベル
0− 0−


系統概要図・B−余熱除去ポンプ出口ドレン弁廻り配管図