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再生熱交換器の取替 |
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平成11年11月27日より開始した第10回定期検査において、再生熱交換器について、内筒を有しない構造のものに一式取替えた。新再生熱交換器の設計にあたっては構造・強度等の評価の他に、内筒構造を有しないため高サイクル熱疲労割れ発生の懸念はないが念のため熱交換器内部を流れる水による高サイクル熱疲労に対して健全性を確認した。製作にあたっては徹底した品質管理を行い、検査に際しては構造強度評価上確認すべき寸法等に加え、新たに性能上確認すべき寸法について実施した。また、12月14日から新再生熱交換器の搬入・据付・配管接続を行い、国の耐圧・漏えい検査等の使用前検査を受け、据付工事を終了した。
今後予定している原子炉起動前の温態機能試験時において、念のため再生熱交換器の胴・連絡配管の温度変動状態の確認および再生熱交換器の性能等の確認を行い、また、運転状態において国の性能に係る使用前検査を受けることとしている。 |
(2) |
定期検査の充実 |
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a. |
高サイクル熱疲労に対する点検の充実 |
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国内外における高サイクル熱疲労による損傷事例としては、今回のような温度差の混合による変動が原因のものと、温度差の成層化とその変動が原因のものがある。
これらの損傷事例を踏まえ、発電所の主要系統について高サイクル熱疲労損傷の可能性を調査した結果、現時点では同様な損傷の発生するおそれはないと考えているが、類似箇所を抽出し、今後計画的に超音波探傷検査を行うこととした。
今定期検査においては、以下の系統の15箇所について超音波探傷検査を行い健全性を確認した。
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<熱成層> |
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<高温低温水合流部> |
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安全注入系 |
4箇所 |
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・ |
余熱除去系 |
4箇所 |
・ |
余熱除去系 |
2箇所 |
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・ |
化学体積制御系 |
1箇所 |
・ |
化学体積制御系 |
1箇所 |
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・ |
冷却材ドレン系 |
3箇所 |
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b. |
定期検査における検査の充実 |
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今回の漏えい箇所は、プラント運転中に第1種管と同等の温度、圧力の一次冷却水が流れている系統であったが、設備的には原子炉圧力バウンダリ−とは隔離できることから第3種管に分類され、使用期間中検査としては漏えい検査を実施し、体積検査は実施していなかった。
このことを踏まえ、原子炉格納容器内にあって、プラント運転中に第1種管と同じ圧力・温度の一次冷却水が流れる化学体積制御系(抽出・充てん系)の一次冷却系統から再生熱交換器までの突き合わせ溶接部について、従来の供用期間中検査に加え、超音波探傷検査を第1種管並の頻度(10年で25%)で実施することとし、今定期検査では該当する120箇所の内30箇所について超音波探傷検査を実施し、健全性を確認した。 |
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(3) |
運転管理面の改善 |
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原子炉格納容器内で一次冷却水の漏えいが発生した場合、漏えい量を抑制するため以下の通り監視機能の充実及び運転手順書の整備を行った。
a. |
化学体積制御系設備に監視カメラを増設(9台)し、漏えい箇所を早期に特定するための監視機能を充実させるとともに、同系統の圧力、流量および温度についてこれまでの指示計に加え記録計を設置し記録機能を充実した。 |
b. |
漏えい量を一層抑制するため、隔離が可能な系統について隔離のための手順書を整備した。 |
c. |
一次冷却水漏えい時における原子炉停止判断の明確化を図るとともに、減圧・冷却操作時間を短縮する手順書を整備した。 |
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(4) |
放射線被ばくの低減・検査手法の高度化 |
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除染作業等における作業性の向上と被ばく線量の低減を図るため、自動除染装置や化学除染装置の技術開発に取り組む。また、超音波探傷検査等の非破壊検査技術の高度化(自動化適用範囲の拡大、異種金属溶接部の欠陥検出精度の向上等)について、従来からの取組を着実に進め、早期に実機に適用できるよう積極的に取り組む。 |