[記者発表][平成11年度1月]−[19日14時記者発表] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所の平成11年度運転計画の変更について(11−142)

 このことについて、核燃料サイクル開発機構から下記のとおり連絡を受けた。
 県としては、新型転換炉ふげん発電所の運転に当たっては、安全性の確保は勿論のこと、使用済燃料搬出について、改めて、核燃料サイクル開発機構に対して要請した。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉;定格出力16.5万kW)は、昨年8月25日より本格運転中であるが、昨年10月に発生した圧力管シールプラグの機能低下等により約1カ月半発電を停止したことから、本年1月下旬に予定していた平成11年度計画停止を3月中旬(発電再開は4月上旬)から開始することとした。今回の計画停止期間は約3週間で、新燃料交換体数については、使用済燃料貯蔵プールの貯蔵余裕を考慮して、16体を取り替える計画である。
 なお、次回の第16回定期検査は、本年7月上旬からの予定である。


原第28号
平成12年1月19日
核燃料サイクル開発機構
敦賀本部長 竹内 榮次 殿
福井県県民生活部長
牧野 百男

新型転換炉ふげん発電所の使用済燃料搬出について

 「ふげん」の使用済燃料貯蔵対策については、平成9年11月12日付け9動燃(動)058号をもって、核燃料サイクル開発機構として、東海事業所再処理工場への使用済燃料の輸送再開に向けて最大限の努力をする旨の報告を受けている。しかしながら、現況においては、使用済燃料の搬出の見通しはたっておらず、使用済燃料貯蔵プール内の使用済燃料貯蔵体数が管理容量に達する可能性がある。
 「ふげん」については、昨年3月に貴機構が定めた中長期事業計画において、安全確保を前提に平成14年度末まで運転を行い、新型転換炉の核燃料利用上の技術的特長、炉心管理手法等のプルトニウム利用技術等を集大成し、原子力プラントの安全性、信頼性向上に寄与することとしている。
 今後、この事業計画が確実に実施されるためには、安全で安定的な運転が継続されることが必要であることから、東海事業所再処理工場への使用済燃料搬出について積極的に取り組まれるよう改めて要請する。