1. |
運転実績の概要 |
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平成10年度の県内原子力発電所(14基、1,145万kW)の稼働実績は、発電電力量約844億kWH、時間稼働率83.6%、設備利用率84.2%で、ほぼ順調な運転が行われ、いずれも過去最高の実績となった。[表−1,表−2,表−3,表−4,図−1,図−2,図−3]
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表−1 平成10年度稼働実績(総括)
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項目
炉型 |
発電電力量
(億kWH) |
時間稼動率
(%) |
設備利用率
(%) |
沸騰水型炉
(BWR;1基) |
24.11 |
77.4 |
77.1 |
加圧水型炉
(PWR;12基) |
809.98 |
85.6 |
84.6 |
新型転換炉
(ATR;1基) |
9.96 |
69.7 |
68.9 |
県内合計
(14基) |
844.04 |
83.6 |
84.2 |
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元の位置へ▲ |
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平成10年度の県内原子力発電所の運転状況は、大飯2号機がトラブルのため長期間停止しているが、全体的には順調な運転であり、設備利用率も当初計画を上回っている。 |
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(1) |
定期検査 |
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平成10年度に定期検査を終了した発電所は8基あり、これらの定期検査期間の平均月数は、2.7カ月と例年より大幅に短かった。特に大飯3号機では、発電停止期間が38日と県内では過去最短を記録している。
なお、平成10年度内に定期検査を終了する予定であった大飯2号機については、調整運転中に発生した制御棒動作不良の原因調査を現在も継続して実施しているため、定期検査期間の平均月数には加味されていない。[表−5,図−1]
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(2) |
運転月数 |
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前回定期検査から平成10年度定期検査開始までの運転月数(対象10基)は、平均で12.7カ月と昨年より約1カ月増加し、過去最長であった。
運転期間が長かったものとしては、敦賀2号機と高浜2号機の395日間であった。[表−6,図−1]
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(3) |
異常事象 |
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安全協定に基づき、異常事象として報告された件数は23件[法律:6件(うち労災2件)、通達:4件、その他:13件]で、前年度より2件増加した。
異常事象の内訳は、原子炉自動停止1件、原子炉手動停止1件、出力抑制1件であった。また、定期検査中(発電停止中)の故障9件、労災4件、その他7件であった。[表−7,表−8,表−9]
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2. |
輸送実績の概要 |
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平成10年度における新燃料集合体、低レベル放射性廃棄物の輸送実績を表−10、表−11に示す。なお、平成10年度の使用済燃料集合体の輸送はなかった。
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