このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。
美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力50.0万kW)は、定格出力で運転中であるが、4月21日以降、復水器内への海水の漏れ込みを検知する検出器の指示値に一時的な変動が認められており、28日15時15分頃、「*復水器2Bホットウェルカチオン電気伝導率高」、「*復水ポンプ出口カチオン電気伝導率」等の警報が発信し、その後もわずかずつ上昇していることから、海水の漏えいと判断し、本日14時頃より出力降下を開始し、15時45分頃に約65%出力として、復水器伝熱管等の点検・補修を実施する予定である。
なお、この事象による環境への放射能の影響はない。
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「復水器2Bホットウェルカチオン電気伝導率」
「復水ポンプ出口カチオン電気伝導率」
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復水器とは、タービンをまわし終えた蒸気を、伝熱管内を流れる海水で冷却し水にする機器。ホットウェルは、この復水器底部で水を貯める箇所。
美浜2号機は復水器が2台あり、冷却する海水系統も2系統(A,B)ある。
復水器内や復水ポンプ出口の水は連続的に検出器で分析しており、カチオン(陽イオン)電気伝導率が上昇した場合は、復水器内への海水の漏れ込みが推定される。
復水ポンプ出口カチオン電気伝導率の通常値は、 |
約0.14μS/cm |
警報値は、 |
0.4μS/cm |
4月29日10時25分での値は、 |
1.57μS/cm |
この値が3.5μS/cmを越えた場合は、出力降下を行う。 |
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問い合わせ先 |
県庁原子力安全対策課 岩永、伊藤 |
Tel 20−0314 |
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原子炉格納容器
復水器概要図
復水器詳細図