[記者発表][平成11年度4月]−[30日14時30分記者発表] 原子力安全対策課
美浜発電所2号機の原子炉手動停止について(11−16)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力50.0万kW)は、定格出力運転中のところ、4月29日、復水器内で海水の漏えいが発生していると判断されたことから、同日14時から出力降下を開始し、同日15時45分に電気出力65%として、復水器内部の点検・補修を実施することとした。[平成11年4月29日11時30分 記者発表済]

 電気出力65%で運転中のところ、本日早朝、格納容器内にあるサンプ水位の上昇率が監視強化基準値を上回っているのが確認された。このため、関連する主要パラメータの監視強化を行うとともに、格納容器内に設置されている監視テレビカメラにより点検を行っていたところ、本日11時頃、Bループ1次冷却材ポンプ入口配管の余剰抽出水系統取出配管部付近の保温材からのわずかな水漏れが確認された。
 今後、漏えい個所の特定および原因調査を実施するため、本日13時30分より出力降下を開始し、19時頃に発電を停止する予定である。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はない。

(通商産業省によるINESの暫定評価尺度)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
0− 0−


原子炉格納容器内概要図