[記者発表][平成11年度7月]−[5日18時記者発表] 原子力安全対策課
高浜発電所4号機の調整運転開始の遅れについて(炉内中性子束監視装置シールテーブルでのホウ酸析出の確認)(11−50)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉;定格出力87.0万kW)は、平成11年4月22日から第11回定期検査を実施しており、7月3日16時55分に原子炉を起動し、同日23時15分に臨界とし、明日調整運転を開始する予定であったが、5日15時40分頃、調整運転開始前の最終点検として、格納容器内の監視カメラによる点検で、炉内中性子束監視装置シールテーブルの1箇所で、一次冷却水の漏えいと推定される僅かなホウ酸が析出しているのが確認された。
 このため、詳細点検を行うこととし、本日17時00分より原子炉停止操作を行い、17時13分に原子炉を手動停止した。
 なお、本事象に伴う環境への放射能の影響はない。

(通商産業省によるINESの暫定評価尺度)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
0− 0−


炉内中性子束監視装置概要図