1. |
当該エルボの外観観察・浸透探傷試験・超音波探傷試験の結果 |
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(1) |
「軸方向」に割れが認められた。 |
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貫通部47mmを伴う、長さ151mmの割れ(内面) |
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長さ100mm、72mmの2本の割れ |
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上部管台との溶接部を横切る長さ26mmの割れ |
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(2) |
「周方向」に割れが認められた。 |
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上部管台との溶接部の管台側に長さ90mmの割れ |
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溶接部のエルボ側に長さ55mmの割れ |
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エルボと下流側連絡配管の溶接部の配管側に長さ55mm、45mm、12mmの割れ |
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なお、貫通割れの左右に超音波探傷試験では指示が2箇所検出された。前回報告では、この2箇所を含む合計3箇所の指示を報告したが、このうち1箇所は、その後の超音波探傷試験と外観観察の結果、他の割れの近接した部分であることが判明した。 |
2. |
割れ部の詳細観察結果(軸方向割れ4箇所中3箇所、周方向割れ5箇所中2箇所) |
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(1) |
各々の破面には内面を起点としたビーチマークが観察された。これは疲労割れの可能性が高いことを示している。 |
(2) |
軸方向の割れについては、複数の起点から破面が成長し、つながった痕跡が認められる。 |
(3) |
粒界応力腐食割れに特有の粒界割れ破面等は認められなかった。 |
(4) |
全面腐食や局部腐食の痕跡は認められなかった。 |
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3. |
比較エルボの健全性調査結果 |
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比較エルボを6分割し、内面の浸透探傷試験を実施した結果、指示は認められなかった。 |
4. |
現地調査結果 |
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(1) |
当該部上流側管台について、当該管台の内面外観観察の結果、溶接部を横切った軸方向割れは、管台内部から管台サーマルスリーブ下端まで至っていることが認められた。(割れの長さは約30mm)
このため、超音波探傷試験にて切断部に指示がないことを確認した後、8月1日に当該管台を切断し、今後、民間調査機関へ搬送して詳細調査をする予定である。 |
(2) |
切断した連絡管について、外面からの浸透探傷試験及び超音波探傷試験を実施した結果、指示は認められなかった。また、連絡管を2分割後、内面の浸透探傷試験を実施した結果、指示は認められなかった。 |
(3) |
当該エルボ下流側管台について、内面の浸透探傷試験を実施した結果、指示は認められなかった。 |
(4) |
他エルボ7箇所(比較調査用として切断し、7月20日に民間試験施設へ搬送したエルボを含む)について、外面からの超音波探傷試験を実施した結果、指示は認められなかった。 |
(5) |
支持脚と架台との拘束状態を目視にて確認した結果、上段、中段の熱交換器の支持架台には熱伸びに伴うこすれ痕と見られる痕跡が認められたが、下段の支持架台については、錆等により確認できなかった。今後、当該支持架台のボルト締め付け力等を引続き調査する予定である。 |
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5. |
今後の予定 |
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(1) |
引き続き試験施設において、当該エルボの破面観察や断面観察を中心に詳細調査を実施するとともに、歪み測定や材料分析等を実施する。また、今回切断した管台についても、本日、試験施設に搬送して、割れの詳細調査を実施する。 |
(2) |
再生熱交換器について、下段の支持脚と架台の拘束状態を引き続き調査を行うとともに、伝熱管の漏えい試験、当該エルボ上流管台からの胴体内部調査等を実施する。また、上段と中段の連絡管(抽出ライン)を切断して詳細調査を実施する。 |
(3) |
「損傷原因調査計画の全体概要」(添付資料)に基づき、各種調査を実施するとともに、解析評価を実施する。また、解析評価結果の確認等のために実機連絡配管等を模擬した試験(モックアップ試験)についても検討する。 |
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以 上 |