[記者発表][平成11年度8月]−[11日14時15分記者発表] 原子力安全対策課
敦賀発電所1号機のシュラウド取替工事計画に係る了解について(11−77)

 日本原子力発電株式会社から、本年5月28日に安全協定に基づき事前了解願いのあった敦賀発電所1号機のシュラウド取替工事計画について、工事の内容・方法および作業員の被ばく管理等の安全性を確認するとともに、県議会での議論や敦賀市の意見も踏まえ、本日了解した。
 県としては、本工事は、今後の運転における設備の予防保全策として実施するものと考えているが、工事実施にあたっては、以下の事項について積極的に取り組むよう、日本原子力発電株式会社に対し要請した。

1. 品質管理、作業管理に万全を期すること。

1.

作業員の被ばく管理の徹底を図り、被ばく低減に努めること。

1.

シュラウド等の現行の政令濃度上限値を超える低レベル放射性廃棄物の処分について、早期に適切な処分が行えるよう積極的に対処すること。


[事前了解願いの概要]

敦賀発電所1号機のシュラウド取替工事計画
 シュラウドの一層の信頼性向上の観点から、設備の予防保全策として、これを耐応力腐食割れに優れた材料を使用したものに取り替える。
シュラウドとは、原子炉圧力容器内において、原子炉冷却水の流路を形成するため、炉心の外周部に設置された円筒形の構造物である。