[記者発表][平成11年度9月]−[17日11時資料配布] 原子力安全対策課
大飯発電所4号機の原子炉起動と調整運転開始について(第5回定期検査)(11−89)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 大飯発電所4号機(加圧水型軽水炉;定格出力118.0万kW)は、本年8月16日から第5回定期検査を実施していたが、9月19日に原子炉を起動し、同日、臨界となる予定である。
 今後は諸試験を実施し、9月下旬(9月21日頃)に定期検査の最終段階である調整運転を開始し、10月中旬には通商産業省の最終検査を受けて営業運転を再開する予定である。

1. 主要工事等
(1) 1次冷却材ポンプ供用期間中検査(図−1参照)
 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、4台あるポンプのうち、Bポンプについて、主フランジボルト、締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検した。
(2) 原子炉格納容器供用期間中検査(図−2参照)
 原子炉格納容器(プレストレストコンクリート製格納容器:PCCV)の供用期間中検査として、縦方向緊張ケーブル4本および円周方向緊張ケーブル5本について引張り力を測定し、適切な緊張力であることを確認した。

2.

蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査結果
 AおよびC−蒸気発生器伝熱管全数(計6,764本)について、渦流探傷検査を実施した結果、異常は認められなかった。

3.

燃料集合体の検査結果
 燃料集合体の外観検査(44体)を実施した結果、異常は認められなかった。
 燃料集合体全数193体のうち、88体(うち72体が新燃料集合体で、新燃料は全て高燃焼度燃料集合体)を取り替えた。

4.

次回定期検査の予定
 平成12年 秋頃