[記者発表][平成11年度9月]−[24日10時資料配付] 原子力安全対策課
BNFL製MOX燃料製造時品質管理データに係る調査状況について(11−93)

 本日、関西電力株式会社から、BNFL製MOX燃料製造時品質管理データの調査状況について、中間報告を受けた。また、国も本日、この調査報告は妥当である旨公表している。
 この報告の要旨は、以下の通りである。

(1) 現在輸送中の高浜発電所4号機用MOX燃料について
ペレット外径データについては、品質管理用と同じ測定精度を持つ工程管理用自動計測データがペレット全数について記録保存されており、その記録により適切な仕様のペレットが使用されていることを確認。
品質管理用として測定したペレット外径データについて、ロット間のデータを比較したところ、1ロットでデータ一致数が多いことが認められたが、自動計測データとの統計分析結果や担当者からの直接の事情聴取結果等から、データの流用はなかったと判断。
ペレット外径以外の品質管理データについても不正はなく、仕様通りに製造されていることを確認。
(2) 現在製造中の高浜発電所3号機用MOX燃料について
ペレット外径データについては、品質管理用と同じ測定精度を持つ工程管理用自動計測データがペレット全数について記録保存されており、その記録により適切な仕様のペレットが使用されていることを確認。
品質管理用として測定したペレット外径データについて、22ロットに他のロットのデータが流用されていたことが判明。

 県としては、この報告により、現在輸送中の高浜4号機用MOX燃料の品質管理データ等に問題がないことは確認されたと考えるが、その健全性については、本日の中間報告や輸入燃料体検査を含めた国の判断を踏まえ、慎重に対応していく。

 また、高浜3号機用MOX燃料については、調査を継続中であることから、今後の調査結果および再発防止対策について報告を受け、十分確認することとする。