[記者発表][平成11年度10月]−[1日9時資料配布] 原子力安全対策課
(株)ジェー・シー・オー東海事業所の放射能漏れ事故に対する支援・協力について(11−97)

 昨日9月30日に発生した茨城県東海村の『株式会社ジェー・シー・オー東海事業所の放射能漏れ事故』を踏まえ、福井県は、科学技術庁に対して、現地の周辺環境放射能測定に協力するため、環境放射線測定装置(可搬型モニタリングポスト)の提供を申し入れ、受諾されたことから、本日、職員4名を現地に向け派遣した。

派遣者 福井県県民生活部
消防防災課
参事 三好信義
原子力環境監視センター
主任研究員 高山裕美 他2名
支援資機材 可搬型モニタリングポストデータ収集システム一式(別紙参照)
可搬型モニタリングポストデータ収集機器装置4台ほか

 なお、資機材等は、福井県防災ヘリコプターおよびトレーラーにて搬送中であり、本日正午頃、現地到着予定(交通状況により到着時刻に変更の可能性あり)。



(別紙)

可搬型モニタリングポストデータ収集システム

1. システム概要
 原子力防災時(緊急時)に既設固定観測局の設置区域以外の地域において、「可搬型モニタリングポスト」を仮設し、一般公衆回線(携帯電話)を利用して放射線量率データと設置場所を自動収集し、緊急時モニタリングセンターで、表示、集計するもの。

2.

システム内容
(1) 可搬型モニタリングポストデータ収集機器装置
検出器 低線量用検出器(1nGy/h〜11μGy/h)
(Naシンチレーション検出器)
高線量用検出器(9μGy/h〜100mGy/h)
(半導体検出器)
送信データ 測定値、緯度経度、日付、機器認識コード、電源電圧状態、計測機器状態など
形状 検出器部、固定台が分離可能で2人で容易に運搬可能な重量で、バン型の車に搭載可能
機器機能特性 測定範囲(1nGy/h〜100mGy/h)、測定周期(10分)

(2)

コンピュータ、データ送信・収集ソフト
汎用ソフトにて、データおよび統計処理が可能。
元の位置へ▲