[記者発表][平成11年度10月]−[5日11時資料配布] 原子力安全対策課
高浜発電所2号機の第18回定期検査開始について(11−100)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 高浜発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力82.6万kW)は、平成11年10月7日から約2カ月の予定で第18回定期検査を実施する。
 定期検査を実施する主な設備は次のとおりである。

(1) 原子炉本体
(2) 原子炉冷却系統設備
(3) 計測制御系統設備
(4) 燃料設備
(5) 放射線管理設備
(6) 廃棄設備
(7) 原子炉格納施設
(8) 非常用予備発電装置
(9) 蒸気タ−ビンおよび蒸気タ−ビン付属設備

1. 主要工事等
(1) 1次冷却材ポンプ供用期間中検査(図−1参照)
 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、3台あるポンプのうち、Bポンプについて、主フランジボルト、締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検する。

2.

燃料取替計画
 燃料集合体全数157体のうち、53体を取り替える予定である。
 新たに装荷する燃料集合体52体は、全て新燃料集合体(高燃焼度燃料集合体)である。

3.

運転再開予定
原子炉起動・臨界 平成11年11月中旬
発電再開(調整運転開始) 平成11年11月中旬
定期検査終了(営業運転再開) 平成11年12月中旬

4.

その他(敦賀発電所2号機のトラブル反映)
再生熱交換器の点検
 高浜発電所2号機の再生熱交換器は、敦賀発電所2号機のものと違い、内筒を有しない構造であるが、今回の定期検査期間を利用して、充てん系および抽出系の連絡管エルボおよび溶接部について非破壊検査(目視検査、超音波探傷検査、放射線透過試験)を実施し健全であることを確認する。