[記者発表][平成11年度10月]−[27日17時30分記者発表] 原子力安全対策課
送電線系統での故障に伴う高浜発電所1号機、3号機および4号機の原子炉自動停止について(11−110)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 高浜発電所1号機(加圧水型軽水炉;定格出力82.6万kW)、3号機(加圧水型軽水炉;定格出力87.0万kW)および4号機(加圧水型軽水炉;定格出力87.0万kW)は、定格出力運転中のところ、本日11時48分に送電系統(西京都変電所)の設備故障の影響により、原子炉が自動停止した。
 なお、今回の事象による環境への放射能の影響はない。<10月27日13時記者発表済>

 その後の調査により、西京都変電所の50万V変圧器の保護装置に故障が発生し、送電系統の周波数および電圧が変動したことから、高浜発電所1号機および4号機において「一次冷却材ポンプ周波数低」、また、3号機において「一次冷却材ポンプ電圧低」警報が発信し、原子炉が自動停止したものと判明した。
 なお、高浜発電所は、今回の自動停止の影響により主タービンおよび給水ポンプの軸受の潤滑油に蒸気(水)が混入していることが確認されたことから、潤滑油を全て取り替えることとした。
 今後、潤滑油の取り替えを行った後、発電を再開する予定である。