[記者発表][平成11年度10月]−[28日17時30分記者発表] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所の原子炉手動停止について(11−111)

 このことについて、核燃料サイクル開発機構から下記のとおり連絡を受けた。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉;定格出力16.5万kW)は、全出力運転中の平成11年10月27日22時38分、圧力管下部のシールプラグの冷却水漏えい(床面等への漏えいではなく、シールリーク検出器配管を通じて機器ドレン系で回収される)が発生したことを示す「リーク検出器漏洩量極大(設定値1200cc/h)」警報が発報した。
 同日23時47分、同警報はリセットしたが、その後も、「リーク検出器漏洩量大(設定値300cc/h)」警報が断続的に発報し、漏えい量は300cc/h前後で推移した。
 このため、漏えいしている圧力管のシールプラグを特定する作業を実施した結果、1体からの漏えいを確認した。このため、当該検出ラインの弁を閉止した。
 今後、当該圧力管のシールプラグを点検調査するため、本日18時頃より出力降下を開始し、20時頃に発電を停止する予定である。
 なお、本事象は、シールプラグのシール機能の低下であり、漏えいは、設備の検出器ライン内を流れており、環境への放射能の影響はない。


(参考)

科学技術庁によるINESによる暫定評価尺度は0
INES 国際原子力評価尺度


ふげん系統図