[記者発表][平成11年度11月]−[15日11時資料配布] 原子力安全対策課
高浜発電所2号機の原子炉起動と調整運転開始について(第18回定期検査)(11−118)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 高浜発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力82.6万kW)は、本年10月7日から第18回定期検査を実施していたが、11月16日に原子炉を起動し、同日、臨界となる予定である。
 その後は諸試験を実施し、11月中旬(11月18日頃)に定期検査の最終段階である調整運転を開始し、12月中旬には通商産業省の最終検査を受けて営業運転を再開する予定である。

1. 主要工事等
(1) 1次冷却材ポンプ供用期間中検査(図−1参照)
 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、3台あるポンプのうち、Bポンプについて、主フランジボルト、締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検を行ない、異常のないことを確認した。

2.

燃料集合体の検査結果
燃料集合体全数157体のうち、57体(うち48体が新燃料集合体で、新燃料は全て高燃焼度燃料集合体)を取り替えた。
燃料集合体の外観検査(14体)を実施した結果、異常は認められなかった。

3.

蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査結果
 AおよびC−蒸気発生器伝熱管全数(計6,764本)について、渦流探傷検査を実施した結果、異常は認められなかった。

4.

敦賀発電所2号機のトラブル反映としての点検
再生熱交換器の点検
 高浜発電所2号機の再生熱交換器は、内筒を有しない構造であるが、今回の定期検査期間を利用して、充てん系および抽出系の連絡管曲がり部および溶接部について非破壊検査(目視検査、超音波探傷検査、放射線透過検査)を実施し、異常のないことを確認した。

5.

次回定期検査の予定
 平成13年 冬頃


敦賀2号機再生熱交換器連絡管からの一時冷却材漏えいに関する再発防止対策(高浜2号機)