イ. |
化学体積制御系再生熱交換器取替工事 |
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再生熱交換器内で、内筒の内側を流れる「主流(低温)」と内筒の外側を流れる「バイパス流(高温)」の温度差に起因して、胴内部の流況が周期的に変化(フローパターン変動)し、大きな温度変動が与えられ、高サイクル熱疲労による損傷が生じたため、内筒を有しない構造の熱交換器に取替える。 |
ロ. |
検査の充実 |
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高サイクル熱疲労割れの発生防止 |
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過去の高サイクル熱疲労による国内外の損傷事例としては、高温・低温水の合流による温度変動が原因のものと、熱成層による温度境界面の変動が原因のものがあり、これらの事例を十分踏まえ、類似対象箇所を抽出し、健全性確認のため、今後計画的に点検を実施する。 |
・ |
格納容器内第3種管の検査の充実 |
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設備の健全性確認の観点から、第3種管のうち、格納容器内でプラント運転中に第1種管と同等の温度、圧力の1次冷却水が流れている範囲の点検を強化する。具体的な箇所としては、化学体積制御系抽出系統および充てん系統の主冷却材管から再生熱交換器までの範囲が該当するため、これらについて従来の供用期間中検査に加え、超音波探傷検査を第1種管並みの頻度で実施する。 |
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<超音波探傷検査実施箇所> |
a. |
原子炉格納容器内の第3種管で、一次冷却水と同温・同圧の流体が流れる範囲の突き合わせ溶接部(充てん及び抽出系統) |
b. |
第1種管で、熱成層の発生が否定できない箇所の溶接部(充てん系統、余熱除去系統、余剰抽出系統(ループドレン系統)、安全注入系統) |
c. |
第3種管で、高温低温水合流部の母材及び溶接部(抽出系統低圧抽出配管接続部、余熱除去系熱交換器バイパスライン接続部、余熱除去ポンプ入口ミニマムフローライン接続部) |
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ハ. |
運転管理面の改善 |
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格納容器内で発生する1次冷却水漏えい事故時において、漏えい量をより一層低減するため、漏えい箇所の早期特定のための監視方法の充実を図るとともに、漏えい箇所の隔離や原子炉の停止・冷却に関する運転手順の整備を図る。また、漏えい量把握のための評価手法の整備を図る。 |
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<漏えい箇所の早期特定、漏えい量抑制のための改善工事> |
a. |
漏えい箇所の早期特定のため、監視カメラを9台増設する。 |
b. |
化学体積制御系に係る流量・温度等の運転パラメータの記録機能の拡充を行う。 |
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