[記者発表][平成11年度12月]−[10日11時30分記者発表] 原子力安全対策課
敦賀発電所1号機の定期検査状況について(シュラウドサポート部の損傷)(11−130)

 このことについて、日本原子力発電株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉;定格出力35.7万kW)は、平成11年8月20日から第26回定期検査を開始し、シュラウド取替工事として、旧シュラウドを切断・撤去し、新シュラウド据付のため、下部シュラウドサポート部の切断および溶接のための開先面加工を行い、12月9日開先面の検査を行っていたところ、ひび割れ(9箇所)が認められた。このため、シュラウドサポート部と原子炉圧力容器との溶接部についても調査したところ、複数のひび割れ(約80箇所)が認められた。
 今後、これらの損傷部について、原因調査として液体浸透検査や割れ深さ測定等を実施し、詳細な状況確認を行う。
 なお、本事象に伴う環境への放射能の影響はない。

(通商産業省によるINESの暫定評価尺度)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
0− 0−


原子炉圧力容器概要図
シュラウド取替工事手順