[記者発表][平成12年度4月]−[10日11時30分記者発表] 原子力安全対策課
美浜発電所2号機の原子炉手動停止について(化学体積制御系抽出水配管からの漏えいに伴う点検状況)(12−4)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力50.0万kW)は、定格出力運転中のところ、4月7日9時55分頃、運転員の巡回点検において、格納容器内の化学体積制御系抽出水配管からわずかな漏えいが発見された。
 このため、詳細な点検調査を行うため、同日12時より負荷降下を開始し、19時発電を停止し、19時32分に原子炉を停止した。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はなかった。[平成12年4月7日記者発表] 

 漏えいが認められた化学体積制御系抽出水配管の保温材を取り外し、外観目視点検を行った結果、エルボ(L字型配管)の溶接部上端付近に、周方向の割れ(外表面長さ約20mm)が確認された。今後、当該部を切り出し、試験施設にて詳細調査を実施する予定である。

(通商産業省によるINESの暫定評価尺度)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
0− 0−


原子炉格納容器内概要図
漏れ状況図(保温材あり)
割れ状況図