[記者発表][平成12年度5月]−[9日16時記者発表] 原子力安全対策課
大飯発電所1号機の出力降下について(12−20)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 大飯発電所1号機(加圧水型軽水炉;定格出力117.5万kW)は、定格出力で運転中であるが、本日13時頃より復水器内への海水の漏れ込みを検知する検出器の指示値が上昇しているのを確認した。
 このため、監視強化を行うとともに、蒸気発生器内の2次側水を水分析した結果、通常値を上回る塩素イオンが検出されたことから、復水器伝熱管からの海水漏えいと判断し、15時15分より出力降下を開始し、17時頃に約60%出力として、復水器伝熱管等の点検・補修を実施する予定である。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はない。


大飯発電所1号機概略系統図
復水器概要図・復水器設備仕様および概要図