[記者発表][平成12年度7月]−[7日12時記者発表] 原子力安全対策課
大飯発電所2号機の出力降下について(12−37)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 大飯発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力117.5万kW)は、定格出力で運転中であるが、本日9時50分頃、運転員の巡回点検において、2次系にある3B湿分分離加熱器第2段ヒータドレンタンクのマンホール下部から蒸気が漏れているのが確認された。
 このため、約65%出力まで出力降下させた後、当該ドレンタンク廻りを隔離して点検・補修を実施することとし、同日11時15分より出力降下を開始した。(同日13時頃に約65%出力到達予定)
 なお、この事象による環境への放射能の影響はない。

湿分分離加熱器

高圧タービンで仕事をした蒸気を、引き続き低圧タービンで使用する前に、湿分を除去し蒸気の温度を高めるために再加熱する熱交換器

ヒータドレンタンク

高圧タービンで使用された蒸気を低圧タービンで再使用するために加熱する別系統の蒸気が、加熱後水になることから、これを回収して一時的に貯蔵するタンク


2次系主管系統概要図