[記者発表][平成12年度8月]−[21日22時30分記者発表] 原子力安全対策課
高浜発電所2号機の出力降下について(12−48)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 高浜発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力82.6万kW)は、定格出力で運転中であるが、本日17時30分頃から蒸気発生器に2次冷却水を供給している給水系(2系統)のうち、A系統にある第6高圧給水加熱器のドレン(凝縮水)流量の増加が認められたため監視強化を行ってきたが、2次系の各種パラメータなどから、高圧給水加熱器の伝熱管漏えいの可能性があると判断し、本日21時40分から出力降下を開始し、23時頃に電気出力を約75%として点検・調査を実施することとした。
 なお、今回の事象による環境への放射能の影響はない。

高圧給水加熱器では、伝熱管内を2次冷却水(給水)が流れ、高圧タービンの排気蒸気を使ってこの給水を加熱している。加熱後の蒸気はドレン水(凝縮水)となり、給水系統に戻る。
高圧給水加熱器の伝熱管で漏えいが発生すると、伝熱管内を流れる給水(放射性物質を含まない)が、凝縮水側に漏れこむため、凝縮水流量が増加する。


(通商産業省によるINESの暫定評価尺度)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
0− 0−


系統概要図
高圧給水加熱器概要図