[記者発表][平成12年度11月]−[15日11時30分記者発表] 原子力安全対策課
美浜発電所3号機の定期検査状況について(C−主給水管からの蒸気漏れについて)(12−72)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 美浜発電所3号機(加圧水型軽水炉:定格出力82.6万kW)は、平成12年7月28日から第18回定期検査中であり、10月25日から調整運転を行っているが、定格出力運転中の11月15日3時頃、2次系主給水管(C系統)の保温材よりわずかに蒸気が漏えいしていることを巡回点検中の運転員が発見した。

 このため、保温材の一部を取り除き、調査を行ったところ、放射線検査用栓の溶接部から漏えいしていることを確認した。

 蒸気の漏れ量は、数cc/分程度であり、主給水流量、蒸気発生器水位等のパラメータに変化はないが、プラントを停止して原因調査および補修を行うこととし、本日12時より出力降下を開始し、19時30分頃発電を停止する予定である。 

 なお、この事象による環境への放射能の影響はない。

放射線検査用栓
 配管溶接部の放射線透過試験で用いる放射線源を配管内に挿入するため配管に検査穴を設けてあるが、試験後に穴をふさぐ栓をしている。


(通産省によるINESの暫定評価尺度)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
0− 0−


概略系統図・漏れ状況図