平成13年5月2日
                          原子力安全対策課
                          (13− 10 )
                          <14時資料配付>
                
 
敦賀発電所2号機の原子炉起動と調整運転開始について
(第11回定期検査)
 
 
 このことについて、日本原子力発電株式会社から下記のとおり連絡を受けた。
 
 
                 記
 
 
 敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力116.0万kW)は、平成13年3月10日から第11回定期検査を実施していたが、5月6日に原子炉を起動し、同日中に臨界となる予定である。
 その後は諸試験を実施し、5月上旬(5月9日〜10日頃※)に定期検査の最終段階である調整運転を開始し、6月上旬には経済産業省の最終検査を受けて営業運転を再開する予定である。
 
 ※タービンバランシング作業(調整運転開始前にタービンの回転数を上昇させて振動を測定し、
  振動が大きい場合には、タービンの車軸におもりを取り付け、振動が小さくなるように調整
  する作業)の実施の有無により、調整運転の開始が前後する。
 
1.主要工事等
 
 (1) 一次冷却材分岐配管修繕工事           (図−1参照)
 
   関西電力(株)美浜発電所2号機で平成11年4月に発生した余剰抽出系統配管からの漏えい事象に鑑み、一次冷却材配管の分岐管のうち、高温の一次冷却水が入り込み、配管曲がり部に温度の境界面を生成する可能性のある箇所について、前回定期検査作業終了後に温度変動を調査した。 この結果、配管曲がり部が健全であることを確認したが、温度変動の比較的大きい箇所について、予防保全の観点から配管曲がり部の位置を変更した。
 
 (2) 主タービン内部車室修繕工事           (図−2参照)
 
   第2低圧タービン内部車室の第3、第4抽気取出接続部に蒸気による侵食が認められることから、減肉部を炭素鋼材料から耐侵食性に優れた材料(ステンレス鋼)に変更し、信頼性の向上を図った。
 
 
2.燃料取替計画
 
  燃料集合体全数193体のうち、69体を取替えた。69体のうち64体は新燃料(すべて高燃焼度燃料)である。
 
 
3.運転再開予定
 
    原子炉起動・臨界       : 平成13年5月上旬
    発電再開(調整運転開始)   : 平成13年5月上旬
    定期検査終了(営業運転再開): 平成13年6月上旬