[記者発表][平成8年度1月]−[7日14時記者発表] 原子力安全対策課
大飯発電所3号機の第4回定期検査開始について(8−86)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 大飯発電所3号機(加圧水型軽水炉;定格出力118.0万kW)は、平成9年1月9日から約3カ月の予定で第4回定期検査を実施する。
 定期検査を実施する主な設備は次のとおりである。

(1) 原子炉本体
(2)

原子炉冷却系統設備

(3) 計測制御系統設備
(4) 燃料設備
(5) 放射線管理設備
(6) 廃棄設備
(7) 原子炉格納施設
(8) 非常用予備発電装置
(9) 蒸気タ−ビンおよび蒸気タ−ビン付属設備


1. 主要工事等
(1) 1次冷却材ポンプ供用期間中検査(図−1参照)
 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、4台あるポンプのうち、Cポンプの分解点検(10年に1回)を行い、ポンプケーシング等耐圧部の健全性を確認する。
(2) 原子炉容器頂部温度低減対策工事(図−2参照)

 原子炉容器上部ふた(管台貫通部)の長期信頼性向上の観点から、原子炉容器内に流入した1次冷却材を頂部に導くスプレイノズルの内径を大きくすることにより、原子炉容器頂部への1次冷却材の流入量を増加させ、頂部温度の低減を図る。

(3)

発電機固定子改善工事(図−3参照)

 大飯発電所4号機の発電機故障に鑑み、発電機固定子コイルの位相リングと位相リング支えとの間に隙間がないことを確認するとともに、位相リングの支持部材の追加等を行い、振動の抑制を図る。


2.

燃料取替計画

 燃料集合体全数193体のうち、101体を取り替える予定である。
 新たに装荷する燃料集合体101体のうち、80体は新燃料集合体(全て高燃焼度燃料集合体)である。


3.


運転再開予定

原子炉起動・臨界 平成9年3月上旬
発電再開(調整運転開始) 平成9年3月上旬
定期検査終了(営業運転再開) 平成9年3月下旬