[記者発表][平成8年度2月]−[24日15時記者発表] 原子力安全対策課
敦賀発電所1号機の点検状況について(制御棒駆動水圧系配管からの漏えい)(8−103)

 このことについて、日本原子力発電株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉;定格出力35.7万kW)は、平成9年2月4日10時00分から第24回定期検査の調整運転を開始し、2月5日0時00分から定格出力で調整運転を行っていたが、2月20日14時50分頃、制御棒駆動水圧系配管(直径約6cm;炭素鋼)の壁貫通つけ根部からの微少な漏えいを発見したため、同日16時30分に出力降下を開始、20時30分に発電を停止し、翌21日2時00分に原子炉を手動停止した。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はない。[平成9年2月20日記者発表済]

[点検状況]
 配管漏えい部について、外観点検および浸透探傷試験を実施した結果、配管の外面には溶接部に沿って長さ約35mm、内面には直径約2mmの指示が認められた。
 今後、当該部の破面観察等の詳細原因調査を実施する予定である。

(通商産業省によるINESによる暫定評価尺度)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
0− 0−
INES 国際原子力評価尺度


敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉)概要図
制御棒駆動水圧系配管漏えい部