[記者発表][平成8年度4月]−[19日11時記者発表] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所の第13回定期検査の開始について(8−8)

 このことについて、動力炉・核燃料事業団から下記のとおり連絡を受けた。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉原型炉;定格出力16.5万kW)は、4月22日から約4カ月の予定で第13回定期検査を実施する。
 定期検査を実施する主な設備は次のとおりである。

(1) 原子炉本体
(2) 核燃料物質の取扱施設および貯蔵施設
(3)

原子炉冷却系統施設

(4) 原子炉補助系統施設
(5) 計測制御系統施設
(6) 放射性廃棄物の廃棄施設
(7)

放射線管理施設

(8)

原子炉格納施設

(9) 非常用電源設備
(10) 蒸気タービン
(11) 電気設備


1. 主要改造工事等
(1) 原子炉自動停止用上下方向地震計設置工事(図−1参照)

 水平方向の原子炉自動停止用地震計(加速度検出器;4台)に加え、上下方向の原子炉自動停止用地震計(加速度検出器;4台)を新たに設置する。
 なお、原子炉自動停止設定値については、水平方向160ガル(変更なし)、上下方向80ガルに設定する。 

(2) 重水系サンプポンプ変更工事(図−2参照)
 信頼性向上のため、重水冷却系の原子炉建屋および原子炉補助建屋重水系サンプポンプについて、予備機を設置するとともに、既設のポンプを取り替える。
(3)

1次冷却系計測装置更新工事

 予防保全のため、1次冷却材の圧力、流量、水位計測装置(中央制御室補助盤を含む)を取り替える。

(4) 蒸気タービン低圧車室補修工事
 浸食に対する健全性を維持するため、蒸気タービンの低圧内部車室の浸食箇所について、対浸食性に優れたステンレス鋼にて肉盛溶接を実施する。

2.

燃料取替計画

 燃料集合体全数224体のうち38体を新燃料集合体(うち混合酸化物燃料は18体)に取り替える。


3.

もんじゅ事故対応

 主要系統の温度計ウェルの健全性を確認するため、代表箇所について点検を実施する。


4.

運転再開予定
原子炉起動・臨界 平成8年7月中旬
発電再開(調整運転開始) 平成8年7月中旬
定期検査終了(本格運転開始) 平成8年8月上旬