[記者発表][平成8年度5月]−[30日16時発表] 原子力安全対策課
高速増殖原型炉もんじゅの原因調査状況について(8−19)

 このことについて、動力炉・核燃料開発事業団から下記のとおり連絡を受けた。

 漏洩の原因となった中間熱交換器(C)2次側出口温度計について、2次主冷却系配管への据え付け、点検、補修等の履歴を調査していたところ、当該温度計は据え付け後、熱電対部での断線が認められたため平成3年3月に同品と交換している事実が判明した。
 これまでの調査で当該温度計ウェル部の破損したメカニズムについては、配管内を流れるナトリウムの流体力による高サイクル疲労と判明しているが、なぜ当該温度計のみが破損したかについては調査を引き続き進めることとしており、今回判明した事実も踏まえて、今後詳細な調査を行う予定である。


<漏洩した中間熱交換器(C)出口温度計の履歴>

平成 2年 7月 2次主冷却系配管に温度計を据え付け
平成 3年 2月 温度計の断線が確認
平成 3年 3月 温度計(熱電対部)を同品に取替
平成 3年 5月 機器据え付け完了
総合機能試験開始