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2次系ナトリウム漏洩事故に伴う現場清掃作業の終了
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昨年12月8日に発生した、中間熱交換器(C)2次側出口温度計部からのナトリウム漏洩事故により、当該配管室および原子炉補助建屋内に拡散したナトリウム化合物(堆積物、エアロゾル)について、事故後回収、清掃作業を実施してきたが、7月1日をもって建屋内各部屋(床、壁、天井、機器、盤外表面)の清掃作業が完了した。
これまでの回収、清掃作業で回収されたナトリウム化合物の総量は約803kg、金属ナトリウム換算では約467kg相当と推定された。
なお、各室内の機器、盤内部については今後、機器の健全性調査とともに、清掃作業を実施する予定である。また、ナトリウムエアロゾルが環流したと考えられる建屋内の換気空調ダクト内部については、今後回収等について詳細検討する。
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<清掃作業実績>
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平成7年 |
12月 |
8日 |
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2次系ナトリウム漏洩事故発生
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12月 |
13日 |
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当該配管室床面の堆積物回収作業開始 |
平成8年 |
1月 |
4日 |
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換気空調ダクトの撤去作業開始 |
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1月 |
9日 |
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当該配管室、C系統過熱器室、ポンプ室等の清掃作業開始 |
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2月 |
13日 |
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換気空調用給排気ガラリの清掃作業開始
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2月 |
20日 |
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当該配管室内集中清掃作業開始
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7月 |
1日 |
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各室内の清掃作業完了 |
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2. |
中間熱交換器(C)2次側入口温度計ウェル段付き部等の詳細調査 |
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中間熱交換器(C)2次側出口ナトリウム温度計ウェル段付き部の破断原因調査として、同器2次側入口温度計ウェル部を切り出し、詳細調査を実施することとした。
もんじゅ建設所内での調査では、同温度計ウェル内から段付き部について切り出し前に超音波探傷検査(UT)を実施したところ、段付き部外表面付近で周方向に有意な信号指示が検出された。また、3月15日の切り出し後、CCDカメラでの外観観察と液体浸透探傷検査(PT)を実施した結果、明確な欠陥指示は確認されなかった。(平成8年3月16日発表済み)
3月21日より動燃事業団大洗工学センターにて当該温度計ウェル部段付き部について、液体浸透探傷検査、超音波探傷検査、電子顕微鏡観察等の詳細調査を実施した結果、ウェル段付き部で、き裂等の欠陥は全く認められなかった。
なお、超音波探傷検査ではもんじゅ建設所で認められたものと同様の信号が検出されたが、段付き部断面の金属組織観察等の結果、信号検出位置に通常のステンレス鋼(オーステナイト)組織と異なる組織(δ(デルタ)フェライト相)が連鎖状に観察されたことから、この組織からの信号を検出したものと推定された。
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(注) |
δ(デルタ)フェライト相 |
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ステンレス鋼とは通常オーステナイトと呼ばれる組織で構成されているが、製造する際、金属の溶解状態から凝固していく時に最初に析出する組織がδフェライト相であり、通常のステンレス鋼にも数%程度存在している。金属強度等には問題ない。
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過熱器(C)の出口、入口温度計については、もんじゅ建設所での調査で、ウェル段付き部に欠陥指示は検出されなかった。
現在、大洗工学センターでは、破断した温度計および中間熱交換器(C)2次側入口温度計、過熱器(C)出口、入口温度計の熱電対シース部の詳細調査を実施している。
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