[記者発表][平成8年度9月]−[18日15時記者発表] 原子力安全対策課
大飯発電所4号機の点検状況について(8−49)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 大飯発電所4号機(加圧水型軽水炉;定格出力118.0万kW)は、定格出力で運転中の平成8年9月16日4時47分、「発電機内部故障」および「主変圧器内部故障」の警報が発信し、原子炉が自動停止した。
 なお、環境への放射能の影響はない。[9月16日記者発表済]

 警報の発信状況から、発電機内部故障の可能性が高いと推定された。
 また、停止後、「発電機機内冷却器漏水高」の警報が発信したことから、発電機内の漏えいの有無を確認するため、漏水検出器ドレン弁(3ヶ所)を開放した結果、漏水が確認され、励磁機側の固定子巻線冷却水絶縁ホースの一部および固定子巻線の上口コイルと位相リンク間の相リード部の一部に損傷および損傷部周辺が黒くすすけているのが確認された。このため、今後は、発電機について分解点検等の詳細調査を実施する。

(通商産業省によるINESによる暫定評価尺度)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
0+ 0+
INES: 国際原子力評価尺度