[記者発表][平成8年度10月]−[8日11時資料配付] 原子力安全対策課
大飯発電所4号機の第3回定期検査における工事の追加について(8−58)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 大飯発電所4号機(加圧水型軽水炉;定格出力118.0万kW)は、定格出力で運転中の平成8年9月16日4時47分、原子炉が自動停止し、その後、9月30日より第3回定期検査を開始した。[平成8年9月27日記者発表済]

 現在、原子炉が自動停止した原因について詳細調査中であるが、原因究明および対策に期間を要する見通しであることから、次回定期検査で行う予定であった以下の工事を追加して実施する。

(1) 1次冷却材ポンプ供用期間中検査(図−1参照)
 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、4台あるポンプのうち、Dポンプの分解点検(10年に1回)を行い、ポンプケーシング等耐圧部の健全性を確認する。
(2) 原子炉容器頂部温度低減対策工事(図−2参照)

 原子炉容器上部ふた(管台貫通部)の長期的な信頼性の向上を図るため、原子炉容器内に流入した1次冷却材を頂部に導くスプレイノズルの内径を大きくし、原子炉容器頂部への1次冷却材の流入量を増加させることによって、頂部温度の低減を図る。