[記者発表][平成8年度12月]−[26日15時記者発表] 原子力安全対策課
敦賀発電所2号機の点検状況について(8−85)

 このことについて、日本原子力発電株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力116.0万kW)は、定格出力で運転中のところ、12月24日10時25分頃、運転員のパトロールにおいて、原子炉格納容器内地下2階の化学体積制御系配管からの1次冷却材の漏えい跡を発見したため、同日24時00分、原子炉を手動停止した。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はない。[平成8年12月24日発表済]

[点検状況]

 化学体積制御系抽出配管の漏えい跡が認められた近傍の配管保温材を取り外し、外観点検した結果、曲げ配管部の腹側外表面に微小な割れ(3箇所:最大長さ約2mm)が認められた。また、配管サポートUボルトが変形しており、配管にこすれ跡が認められた。
 今後、当該配管部を切断し、詳細原因調査を実施する予定である。



系統概要図