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敦賀発電所1号機のタービングランド蒸気復水器の不具合について(9−105) |
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このことについて、日本原子力発電株式会社から下記のとおり連絡を受けた。
敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉;定格出力35.7万kW)は、平成9年10月24日より制御棒の不具合により発電を停止し、原因調査および制御棒の取替等の対策を行い、現在原子炉容器の復旧作業等を実施中である。
今回の停止期間中、タービン復水器についてはタービングランド蒸気復水器および復水脱塩装置の系統を用いて給・復水系統の再循環を行っていたが、本年2月3日朝、タービングランド蒸気復水器のドレン量増加が認められたため、再循環を中止した。
原因として、タービングランド蒸気復水器伝熱管の漏えいと推定されたことから、当該伝熱管の漏えい検査を実施した結果、2月4日午後、タービングランド蒸気復水器伝熱管1本に漏えいが認められた。
今後は、伝熱管全156本(既施栓7本除く)の渦電流探傷検査を行う予定である。
なお、今回の事象による環境への放射能の影響はない。
(通商産業省によるINESの暫定評価尺度) |
基準1 |
基準2 |
基準3 |
評価レベル |
評価対象外 |
評価対象外 |
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<参考>
[タービングランド蒸気復水器] |
復水器の真空を維持するため、タービン車軸と内部ケーシングとの隙間をシールするための蒸気を送り込んでおり、これをタービングランド蒸気という。グランド蒸気復水器は、このグランド蒸気を復水を用いて冷却し凝縮させる装置である。 |
敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉)概略図
グランド蒸気復水器概略図