[記者発表][平成9年度2月]−[24日10時記者発表] 原子力安全対策課
美浜発電所3号機の原子炉起動と調整運転開始について(第16回定期検査)(9−111)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 美浜発電所3号機(加圧水型軽水炉;定格出力82.6万kW)は、本年1月18日から第16回定期検査を実施していたが、本日2月24日夜に原子炉を起動し、明日25日午前臨界となる予定である。
 今後は諸試験を実施し、2月下旬(2月27日頃)に定期検査の最終段階である調整運転を開始し、3月下旬には通商産業省の最終検査を受けて営業運転を再開する予定である。

タービンバランシング作業(調整運転開始前にタービンの回転数を上昇させて振動を測定し、振動が大きい場合には、タービンの車軸におもりを取り付け、振動が小さくなるように調整する作業)の実施の有無により、調整運転の開始が前後する。


1. 燃料集合体の検査結果
 燃料集合体の外観検査を実施した結果、異常は認められなかった。
 燃料集合体全数157体のうち、53体(うち52体が新燃料集合体で、新燃料は全て高燃焼度燃料集合体)を取り替えた。

2.

蒸気発生器伝熱管の渦電流探傷検査結果
 蒸気発生器伝熱管全数(10,146本)について、渦電流探傷検査を実施した結果、異常は認められなかった。

3.

主要工事等
(1) 化学体積制御系統浄化流量増加工事(図−1参照)
 一次冷却材中の放射性腐食生成物を効率的に除去し、定期検査時における被ばく低減を目的として、化学体積制御系の浄化流量を発電停止時に増加させるため配管等の改造を実施した。

4.

次回定期検査の予定
 平成11年 春頃