[記者発表][平成9年度4月]−[15日22時10分資料配付] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所の停止について(9−6)

 このことについて、動力炉・核燃料開発事業団から下記のとおり連絡を受けた。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉;定格出力16.5万kW)は、定格出力で運転中のところ、平成9年4月14日朝、重水精製装置建屋内で重水の漏えいが発生し、これに伴い重水精製装置建屋排気筒のトリチウムモニタの警報が発信する事故が発生した。
 この事故の科学技術庁および地元自治体への通報連絡が遅れたことを踏まえ、4月15日夕方、科学技術庁長官から動燃事業団理事長に対し「ふげん発電所については、運転を停止し、情報伝達体制の改善を徹底するよう」指示がなされたことを受けて、ふげん発電所は、4月15日22時30分から出力降下を開始し、16日0時40分に発電を停止する予定である。
 なお、今回の停止による周辺環境への放射能の影響はない。