[記者発表][平成9年度5月]−[7日15時30分記者発表] 原子力安全対策課
美浜発電所1号機の定期検査状況について(キャノピーシール部の点検結果)(9−18)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 美浜発電所1号機(加圧水型軽水炉;定格出力34.0万kW)は、平成9年4月13日から第15回定期検査を実施しているが、美浜3号機等でのキャノピーシール部からの漏えい事例に鑑み、制御棒駆動装置ハウジング等のキャノピーシール部全数(上部29ヶ所、中間部33ヶ所、下部36ヶ所、合計98ヶ所)の点検を行った。
 その結果、外観観察では異常は認められなかったが、渦電流探傷検査の結果、制御棒駆動装置ハウジング中間キャノピーシール部4ヶ所に信号指示が認められた。
 原因は、以前に美浜2号機および3号機等で認められたものと同様、内面から応力腐食割れが発生したものと推定された。
 このため、信号指示の認められた中間キャノピーシール部4ヶ所について、キャノピーシール部全体を切削、取り外し、新たなキャノピーシールを取り付けて溶接を行う。

図−1 美浜1号機キャノピーシール部のECT概要図