［記者発表］−［平成９年度８月］−［１日１４時３０分記者発表］ 原子力安全対策課
敦賀発電所および大飯発電所の原子炉設置変更許可申請について（９−４２）

　このことについて、日本原子力発電株式会社および関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

記

　日本原子力発電株式会社および関西電力株式会社は、本年６月１６日に安全協定に基づく事前了解願いを提出していた敦賀発電所１・２号機の使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力変更と雑固体減容処理設備の設置計画、および大飯発電所３・４号機の使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力変更計画について、本日、通商産業省に対し原子炉設置変更許可申請を行った。
　今回の原子炉設置変更許可申請の概要は別紙のとおりである。なお、変更した大飯発電所３・４号機の使用済燃料貯蔵設備を同発電所１号機および２号機と共用化する変更についても併せて申請を行った。


（参考）

敦賀発電所１・２号機の使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力変更と雑固体減容処理設備設置計画、大飯発電所３・４号機の使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力変更計画の経緯


平成 ９年 ６月 １６日 ・・・・・・ 日本原子力発電株式会社および関西電力株式会社は、県および立地市町に安全協定に基づく「事前了解願い」を提出。

平成
９年
７月
３１日
・・・・・・
県および立地市町は、国への手続きについて了承。

平成
９年
８月
１日
・・・・・・
日本原子力発電株式会社および関西電力株式会社は、国に原子炉設置変更許可を申請。


１． 日本原子力発電株式会社
（１） 使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力増強
対象プラント 敦賀発電所１、２号機
変更内容 ２号機原子炉建屋内の１号および２号機使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力を増強する。
変更理由 １号および２号機使用済燃料の貯蔵容量の増加を図るため、２号機原子炉建屋内の１号および２号機使用済燃料ラックを新ラックに取り替える。
これにより、１号機使用済燃料の貯蔵能力は、全炉心燃料の約２６０％から約４００％相当分に、２号機については約５１０％から約９００％相当分となる。
工程 平成１０年１０月頃〜平成１２年９月頃
（２） 雑固体減容処理設備の設置
対象プラント 敦賀発電所１、２号機
変更内容 １号および２号機共用の雑固体減容処理設備を設置する
変更理由 現在、雑固体廃棄物は１号および２号機共用の固体廃棄物貯蔵庫に貯蔵保管しているが、１号および２号機共用の雑固体減容処理設備を設置し、雑固体廃棄物、１号機で発生する復水脱塩装置使用済樹脂等を減容処理する。
工程 平成１０年１０月頃〜平成１３年３月頃

２．
関西電力株式会社
（１） 使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力変更および共用化
対象プラント 大飯発電所１、２、３、４号機
変更内容 ３号機および４号機の使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力を変更する。
変更した３号機および４号機の使用済燃料貯蔵設備を１号機および２号機と共用化する。
変更理由 使用済燃料の貯蔵体数の増加を図るため、３号機および４号機の使用済燃料貯蔵設備の貯蔵能力を全炉心燃料の約５００％相当分から約１１００％相当分に変更するとともに、変更した３号機の使用済燃料貯蔵設備ならびに４号機の使用済燃料貯蔵設備を１号機および２号機と共用化する。
工程
３号機 ： 平成１１年１０月頃〜平成１３年９月頃
４号機 ： 平成１２年４月頃〜平成１４年３月頃


第１図 敦賀発電所構内配置図
第２図 敦賀発電所２号機使用済燃料貯蔵設備の配置図
第３図 敦賀発電所２号機使用済燃料ピットのラック概要図
第４図 雑固体減容処理設備概略フロー図
第５図 大飯発電所構内配置図
第６図 大飯発電所３、４号炉使用済燃料貯蔵設備の配置図
第７図 大飯発電所３、４号炉使用済燃料ピットのラック概念図