[記者発表][平成9年度8月]−[15日11時記者発表] 原子力安全対策課
高浜発電所1号機の第17回定期検査開始について(9−46)

 このことについて、関西電力株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 高浜発電所1号機(加圧水型軽水炉;定格出力82.6万kW)は、平成9年8月17日から約5カ月の予定で第17回定期検査を実施する。
 定期検査を実施する主な設備は次のとおりである。

(1) 原子炉本体
(2) 原子炉冷却系統設備
(3) 計測制御系統設備
(4) 燃料設備
(5) 放射線管理設備
(6) 廃棄設備
(7) 原子炉格納施設
(8) 非常用予備発電装置
(9) 蒸気タービンおよび蒸気タービン付属設備


1. 主要工事等
(1) 充てん/高圧注入ポンプ取替工事(図−1参照)
 充てん/高圧注入ポンプ全3台を保守性および主軸の剛性に優れたポンプと取り替える。なお、ポンプを搬出・搬入するために、ポンプ室生体遮へい壁に仮開口部を設置し、作業後復旧する。
(2) 特高開閉所改造工事(図−2参照)
 500kV特高開閉所改造工事の一環として、275kV母線に接続されていた1号機主変圧器を昇圧変圧器に直接接続するとともに、起動変圧器(1、2号機共用)についても、新たに設置する降圧変圧器を介して500kV母線に接続する。
 また、所内電源の確保に万全を期すため、発電機と主変圧器間に負荷開閉装置を設置する。

2.

燃料取替計画
 燃料集合体全数157体のうち、60体を取り替える予定である。
 新たに装荷する燃料集合体60体のうち、52体は新燃料集合体(全て高燃焼度燃料集合体)である。

3.

運転再開予定
原子炉起動・臨界 平成9年12月上旬
発電再開(調整運転開始) 平成9年12月上旬
定期検査終了(営業運転再開) 平成10年1月上旬