[記者発表][平成9年度9月]−[2日14時15分記者発表] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所の定期検査状況について(局部出力検出装置検出器集合体交換時の不具合)(9−49)

 このことについて、動力炉核燃料開発事業団から下記のとおり連絡を受けた。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉;定格出力16.5万kW)は、平成9年8月7日から第14回定期検査を実施しているが、定期検査作業の一環として、局部出力検出装置検出器集合体(LPM;Local Power Monitor)8体の交換作業を行っていたところ、3体目および4体目のLPM交換作業において、新品のLPMが完全に挿入できない事象が起こった。
 このため、LPM交換作業を中断し、新旧LPMを水中カメラ等で確認したところ、3体目に交換した旧LPMの先端部(プランジャ部)が脱落していることが認められた。
 今後、燃料交換プールおよびカランドリアタンクにおいて調査を実施する。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はない。


ふげん発電所原子炉建屋および燃料貯蔵プール建屋配置図
原子炉本体全体図(立断面)
LPM炉内挿入状態