[記者発表][平成9年度10月]−[7日18時30分発表] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所における作業員の被ばくについて(9−60)

 このことについて、動力炉・核燃料開発事業団から下記のとおり連絡を受けた。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉;定格出力16.5万kW)は、8月7日から第14回定期検査を実施しているが、本日午前中、現場に配備してある消火器の点検のために職員1名(放射線業務従事者)と点検業者1名(一時立入者)が、特別立入制限区域として承認なしでの立入が制限されている廃棄物処理室地下1階のタンク室に承認なく入域して点検を行い、両名とも1mSvを超える被ばくをしたことが管理区域からの退域の際に判明した。
 放射線による被ばく線量(外部被ばく)は次のとおりであり、内部被ばくや皮膚の汚染はなかった。

職員(放射線業務従事者) 1.30mSv
点検業者(一時立入者) 1.11mSv

 職員の被ばく線量は、法令による放射線業務従事者の年間線量当量限度50mSv以下であったが、所内規定による1日の作業管理目標値1mSvを超えたものであった。
 また、点検業者の被ばく線量は、所内規定による一時立入者の管理値0.1mSvを超えたものであるが、健康上問題になる量ではない。


ふげん発電所地下1階平面図