[記者発表][平成9年度10月]−[16日18時15分発表] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所の圧力管供用期間中検査作業中の漏えいについて(9−63)

 このことについて、動力炉・核燃料開発事業団から下記のとおり連絡を受けた。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉;定格出力16.5万kW)は、8月7日から第14回定期検査を実施しており、計画作業として圧力管の供用期間中検査のために、燃料交換機を用いて圧力管検査装置を圧力管内に装填した。その後、燃料交換機と圧力管との切り離し作業を行っていたところ、本日15時25分頃、「燃料交換機スナウト(結合部)リーク大」の警報が発生するとともに、中央制御室でのモニタテレビにより圧力管下端から1次冷却水が漏えいしているのが確認された。
 直ちに、燃料交換機と圧力管との結合作業を行い、漏えいは停止した。
 原因については、今後調査を行う。
 なお、この事象による周辺環境への放射能の影響はない。
 今回の作業は遠隔操作で行っており、この事象による従事者の被ばくはない。


(参考)

科学技術庁によるINESによる暫定評価尺度は0
INES 国際原子力評価尺度


原子炉全体図(立断面)
圧力管モニタリング装置概略図