[記者発表][平成9年度10月]−[24日15時30分記者発表] 原子力安全対策課
敦賀発電所1号機の原子炉手動停止について(9−68)

 このことについて、日本原子力発電株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 敦賀発電所1号機(沸騰水型軽水炉;定格出力35.7万kW)は、平成9年10月7日に制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット(HCU)スクラム弁のダイヤフラム取替のため発電を停止し、10月18日に発電を再開、10月20日より定格出力にて運転を行っていたが、10月23日11時1分頃、制御棒駆動系の定期試験において、制御棒73本のうちの1本が作動しないことが確認された。このため、規定に基づき、当該制御棒の制御ユニットを隔離するとともに、運転継続にあたって原子炉安全上問題ないことを評価・確認した。
 その後、制御棒の操作を行う電磁弁の動作確認等の調査を行ってきたが、原因を特定できなかったことから、念のため原子炉を手動停止し、制御棒や制御棒駆動系の点検調査を行うこととした。
 本日18時頃から出力降下を開始(同日23時頃発電停止)し、翌25日6時頃原子炉を停止する予定である。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はない。

(通商産業省によるINESの暫定評価尺度)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
0− 0−


制御棒駆動水圧系系統図