[記者発表][平成9年度11月]−[5日15時記者発表] 原子力安全対策課
新型転換炉ふげん発電所の重水精製装置建屋スタックトリチウムモニタの上昇について(9−72)

 このことについて、動力炉・核燃料開発事業団から下記のとおり連絡を受けた。

 新型転換炉ふげん発電所(新型転換炉;定格出力16.5万kW、第14回定期検査中)では、重水精製装置において、電解運転を行うための準備として、本日12時より、ドラム缶に入った劣化重水を系統に供給していたところ、ドラム缶と系統をつないでいるフレキシブルチューブ部分から重水が微量漏えいしたため作業を中断し、漏えいした重水をふき取った。
 これに伴い、重水精製装置建屋スタックトリチウムモニターが上昇したことから、12時15分に重水精製装置の換気系を手動停止(装置は換気系停止に伴い自動停止)するとともに、重水精製装置の換気系も手動停止したが、同時刻に「重水精製装置建屋スタックトリチウムモニター高」の警報が発生した。
 その後、重水精製装置建屋スタックトリチウムモニターは低下し、12時37分に「重水精製装置建屋スタックトリチウムモニタ高」の警報はリセットされた。
 今回の事象による周辺環境への放射能の影響はない。


重水精製装置概略図