[記者発表][平成11年度7月]−[16日17時30分記者発表] 原子力安全対策課
敦賀発電所2号機の原子炉手動停止について(今後の原因調査作業工程について)(11−65)

 このことについて、日本原子力発電株式会社から下記のとおり連絡を受けた。

 敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉;定格出力116.0万kW)は、定格出力運転中のところ、格納容器内で1次冷却水が漏えいしていることが判明したため、7月12日6時24分から出力降下を開始、6時48分に原子炉を緊急手動停止した。なお、本事象に伴う周辺環境への放射能の影響はない。
 その後、化学体積制御系再生熱交換器1台(全3台)の抽出側配管部で漏えいが確認されたため、抽出系統配管の隔離操作(弁の閉止操作)を20時16分に完了し、20時29分漏えい停止を確認した。
 さらに、化学体積制御系再生熱交換器の抽出側配管部について、保温材を取り外し、配管の外観目視点検を行った結果、配管曲がり部で長さ約80mmの割れが確認された。<平成11年7月12日、13日 記者発表済>

 その後、7月13日に格納容器内の汚染状況の調査を行い、14日からは格納容器内の清掃・除染作業や配管漏えい部の調査のための準備作業を実施した。
 今後は、配管漏えい部の外観観察や寸法測定等を実施した後、当該配管を切断し、漏えい部と当該の下流側にある配管曲がり部1箇所について、試験施設に搬出し、破面観察等の詳細な原因調査を実施する予定である。


敦賀発電所2号機 化学体積制御系再生熱交換器からの漏えいに係る点検調査工程表(予定)
調査対象図