[記者発表] −[平成13年度4月]−[5日14時記者発表] | 原子力安全対策課 |
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平成12年度原子力発電所の運転実績および輸送実績について(13− 2) | ![]() |
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1.運転実績の概要
平成12年度の県内原子力発電所(14基,1,145万kW)の稼働実績は、発電 電力量約806億kWh、時間稼働率76.6%、設備利用率80.4%であった。
[表−1〜表−4,図−1〜図−3]
表−1 平成12年度稼働実績(総括)
|
項目 炉型 |
発電電力量 (億kWh) |
時間稼働率 (%) |
設備利用率 (%) |
沸騰水型炉
(BWR;1基) |
3.51 |
11.5 |
11.2 |
|
加圧水型炉
(PWR;12基) |
795.79 |
84.2 |
83.1 |
|
新型転換炉
(ATR;1基) |
7.12 |
50.6 |
49.3 |
|
県内合計
(14基) |
806.42 |
76.6 |
80.4 |
(平成12年度の県内原子力発電所の運転状況)
平成12年度県内発電所の稼働実績は、発電電力量、時間稼働率、設備利用率のいずれも昨年度を上回り、年度当初の計画に近い運転実績であった。
平成12年度の県内発電所の運転状況としては、シュラウドの取替および損傷対策工事のため長期間停止した敦賀1号機、事故停止等により定期検査期間が延長された美浜3号機と大飯1号機、運転中に事故停止があった美浜2号機を除いて、順調な運転が行われた。
発電損失のうち、事故・故障による損失は約4.9%と例年に比べ高くなっているが、敦賀1号機のシュラウドサポート部損傷の対策工事等の定期検査延長分を除くと約2.2%と、ほぼ例年並みであった。
[表−1、2 図−2]
(1)定期検査
平成12年度に定期検査を終了した発電所は11基あり、これらの定期検査期間(調整運転期間も含む)の平均月数は、4.9カ月と昨年より長くなった。これは敦賀1号機の長期停止(574日間)の影響によるものである。
美浜3号機と大飯1号機では、調整運転を含む定期検査期間中の異常事象により停止期間が当初予定より長くなった。
当初計画どおり定期検査が実施された大飯3号機の停止期間は39日間であった。
[表−5,図−1]
なお、平成12年度の定期検査における大型工事としては、大飯1号機では「原子炉容器上部ふた取替工事」、美浜2号機では「炉内構造物バッフルフォーマボルト取替工事」などを実施している。
(2)運転月数
前回定期検査の営業運転再開日から平成12年度定期検査開始までの運転月数(対象11基)は、平均で12.1カ月と昨年とほぼ同様であった。
運転期間が長かったものとしては、大飯1号機、大飯4号機の396日間であった。
[表−6,図−1]
(3)異常事象
安全協定に基づき平成12年度に報告された異常事象は、21件[うち法律:7件、通達:8件]あったが、いずれの事象でも周辺環境への放射能の影響はなかった。
異常事象のうち、発電に支障を与えたものとして、原子炉自動停止が1件(美浜2号機)、原子炉手動停止が4件であった。手動停止したものの内訳では、1次冷却水の漏えいによる停止(美浜2号機)が1件、機器の損傷等による停止が3件(ふげん、美浜3号機、大飯1号機)あった。
運転中(調整運転を含む)に出力を抑制したものは5件あった。
異常事象全体としては、機器の損傷等によるものが16件、作業や運転管理の不具合によるものが5件あった。
[表−7〜表−9,図−4]
2.輸送実績の概要
平成12年度における新燃料集合体、低レベル放射性廃棄物、使用済燃料の輸送実績を表−10、表−11、表−12に示す。
表−2 平成12年度稼働実績(号機別)
項目 発電所名 |
発電時間 (時間) |
発電電力量 (億KWH) |
時間稼働率 (%) |
設備利用率 (%) |
敦賀発電所 1号機 |
1,010 |
3.51 |
11.5 |
11.2 |
敦賀発電所 2号機 |
8,233 |
95.43 |
94.0 |
93.9 |
新型転換炉 ふげん |
4,432 |
7.12 |
50.6 |
49.3 |
美浜発電所 1号機 |
8,760 |
29.73 |
100.0 |
99.8 |
美浜発電所 2号機 |
6,255 |
31.02 |
71.4 |
70.8 |
美浜発電所 3号機 |
6,154 |
50.33 |
70.3 |
69.6 |
大飯発電所 1号機 |
5,699 |
65.47 |
65.1 |
63.6 |
大飯発電所 2号機 |
7,765 |
90.47 |
88.6 |
87.9 |
大飯発電所 3号機 |
7,844 |
92.05 |
89.5 |
89.1 |
大飯発電所 4号機 |
7,057 |
82.88 |
80.6 |
80.2 |
高浜発電所 1号機 |
7,728 |
63.26 |
88.2 |
87.4 |
高浜発電所 2号機 |
7,608 |
61.92 |
86.8 |
85.6 |
高浜発電所 3号機 |
8,110 |
70.31 |
92.6 |
92.3 |
高浜発電所 4号機 |
7,256 |
62.90 |
82.8 |
82.5 |
合 計 |
93,911 |
806.42 |
76.6 |
80.4 |
注)四捨五入のため合計はあわないことがある。
表−5 県内原子力発電所の定期検査期間推移
年 度 |
H 4 |
H 5 |
H 6 |
H 7 |
H 8 |
H 9 |
H10 |
H11 |
H12 |
平均日数 |
139 |
151 |
287 |
132 |
188 |
117 |
82 |
100 |
147 |
平均月数 |
4.6 |
5.0 |
9.6 |
4.4 |
6.3 |
3.9 |
2.7 |
3.3 |
4.9 |
(注)・定期検査期間=定期検査開始による発電停止から定期検査終了
までの期間
・平均月数=平均日数/30日
表−6 県内原子力発電所運転月数の推移
年 度 |
H 4 |
H 5 |
H 6 |
H 7 |
H 8 |
H 9 |
H10 |
H11 |
H12 |
運転月数 |
11.8 |
12.0 |
10.8 |
12.1 |
12.0 |
11.7 |
12.7 |
12.3 |
12.1 |
(注)・前回の定期検査終了から定期検査開始による発電停止までの期間 (故障等による停止期間は除く)を運転月数(日数/30日)とした。
・新規プラントの第1サイクルは除く。
表−7 運転中のトラブルによる運転停止頻度の推移(試運転を除く)
年 度 |
H 4 |
H 5 |
H 6 |
H 7 |
H 8 |
H 9 |
H10 |
H11 |
H12 |
|
自動停止 |
件数 |
0 |
2 |
1 |
1 |
1 |
2 |
1 |
2 |
1 |
頻度 |
0.0 |
0.2 |
0.1 |
0.1 |
0.1 |
0.2 |
0.1 |
0.2 |
0.1 |
|
手動停止 |
件数 |
2 |
7 |
4 |
2 |
5 |
2 |
1 |
6 |
4 |
頻度 |
0.2 |
0.7 |
0.4 |
0.2 |
0.5 |
0.2 |
0.1 |
0.6 |
0.4 |
|
全体 |
件数 |
2 |
9 |
5 |
3 |
6 |
4 |
2 |
8 |
5 |
頻度 |
0.2 |
0.9 |
0.5 |
0.3 |
0.6 |
0.4 |
0.2 |
0.8 |
0.5 |
(注)頻度=年度内の件数/(年度内の総原子炉運転時間/暦時間)
表−8 安全協定に基づく異常事象報告件数推移
年 度 |
H 4 |
H 5 |
H 6 |
H 7 |
H 8 |
H 9 |
H10 |
H11 |
H12 |
件 数 |
12 |
16 |
13 |
22 |
25 |
21 |
23 |
24 |
21 |
法律・通達件数 |
9 |
14 |
9 |
14 |
9 |
8 |
10 |
17 |
15 |